top of page
urakasumizen_top

浦霞禅50周年

Urakasumi​ Zen
50th Anniversary

urakasumizen_about

おかげさまで50年 

浦霞を代表するお酒「浦霞禅」は

吟醸タイプ市販商品のさきがけとして

1973年の発売より50年を迎えました。

これまでご愛顧いただいた皆様に

心より感謝申し上げます。

 浦霞禅の歴史  

01.時代背景(1970年代)

 「浦霞禅」が発売された1973年。この年は、原油価格高騰による第一次オイルショックに見舞われ、エネルギー源を石油に頼っていた日本は経済的に大打撃を受けました。ガソリンやトイレットペーパー等が不足するという危機感により、買いだめ客が殺到し各地でパニックが発生。卸売・消費者物価がともに急上昇し、1955年から約20年続いた大量生産・大量消費の高度経済成長期は幕を閉じることとなりました。

*画像は、1970年前半の浦霞

urakasumizen-50th_01
urakasumizen-50th_02

​02.「浦霞禅」の誕生

 1967年頃までには、浦霞は各種鑑評会や品評会で受賞を重ね、特に吟醸造りに高い評価をいただいていました。しかしながら、吟醸酒は鑑評会用のために造られ市販されることが殆どない時代。浦霞が得意とする吟醸造りでいい酒を造っても一般のお酒へ調合し販売している状態でした。「それではもったいない、『吟醸酒』の味わいを日本酒ファンの皆様にどうにかお届けできないか」と、十二代目蔵元 佐浦茂雄は考えていました。

 1972年、佐浦家と縁の深い松島瑞巌寺出身で京都妙心寺の僧侶から「フランスでは『禅』に対する関心が高まっていて、今度パリへ禅の布教に行くんですよ」と話を聞きました。「では、ラベルに禅画をあしらい『浦霞禅』と名づけてフランスへ輸出するからPRしてください」と、茂雄は冗談半分で返します。その会話がきっかけとなり、「良い酒を四合瓶に詰めて、それを『浦霞禅』と名付けて売り出そう」という冒険的な取組みに繋がり、ここに「浦霞禅」が誕生しました。

 当時は手続きが煩雑だった為、結果的にフランスへの輸出はかないませんでしたが、1973年には国内で発売することとなりました。

*画像は、十二代目蔵元 佐浦茂雄(左)と名誉杜氏 平野重一(右)

03. ラベルについて

 発売にあたり、妙心寺派管長 梶浦逸外老師に「禅」の書をお願いし、経済学者でありまた禅画家・禅芸術の研究家でもあった淡川康一氏の「布袋画」と組み合わせてラベルと化粧箱を製作。

 

 現在の「浦霞禅」の文字は、松島瑞巌寺百二十八世住職加藤隆芳老師に書いていただき現在に至っています。このユニークな布袋画は「浦霞禅」の象徴として、今もなお愛され続けています。

​ 

*画像は、発売当時の「浦霞禅」

urakasumizen-50th_03
urakasumizen-50th_04

04. 浦霞の看板商品へ

 「浦霞禅」の発売にあたっては、「酒好きの人に一度飲んだら気に入って貰える酒」を目標に「丁寧に造って丁寧に売る」という考えのもと、テレビなどのマスメディア広告を使わず品質本位、気長に販売していく方針を立てました。

 地酒ブームの到来もありその方針が功を奏し、酒好きの間のいわゆる口コミで販売数量も次第に増え、「浦霞禅」は浦霞の看板商品へと成長しました。

 当時は吟醸タイプの市販酒がほとんどなかったこともあり、「浦霞禅」はそのさきがけとして、地酒ブームを牽引する商品となりました。

05.「浦霞禅」の変遷

 「浦霞禅」は、発売から今に至るまで、『味と香りの調和のとれた、米の旨味がほど良く感じられる飲み飽きしない食中酒』をコンセプトに酒質向上に取り組んでいます。

 発売当初は、香りの高さとスッキリとした味わいを目指して、酒造好適米である「広島八反」を使用し低温長期醗酵で醸したアル添タイプの吟醸酒でした。昭和50年代に入ると時代の変化に合わせ、地元産の「トヨニシキ」を使用した「純米吟醸酒」へと造りを変更しています。後により味わいの幅をもたせるために麹米を兵庫県産「山田錦」の使用に切り替え、近年では上槽後の火入れや貯蔵管理も見直し、2021年からは加熱処理にはパストライザー方式(*1)を採用し瓶貯蔵での低温管理を行い、フレッシュ感も残るバランスの良い香味を実現しています。

 「浦霞禅」は根幹を大事にしながらも酒質向上の取り組みを続け、時代とともに変化する消費者のニーズにも対応してきました。この50年間にわたり努力を続けて来たことが、皆様から長きにわたり支持いただいてきた理由であると感じています。​これからも皆様に愛されるお酒を目指し、「浦霞禅」を醸し続けます。

​ *1 瓶詰・打栓したお酒を温水シャワーで加熱殺菌し風味を閉じ込める方式。詰めたままの酒質を保ち易いというメリットがある。

urakasumizen-50th_05

浦霞禅 50周年ロゴ

urakasumizen-50th_logo

 ロゴデザインは、禅画における画題のひとつである「円相」をモチーフとして「欠けることのない無限」を表現しており、これからも皆様へ高品質な「浦霞禅」をお届けすることの約束を意味しています。

 商品情報  

通常版

純米吟醸 浦霞禅

ほど良く香りが立ち、フレッシュでふくらみのある味わいの純米吟醸酒。

urakasumizen_product

原料米    山田錦、トヨニシキ

精米歩合   50%

アルコール分  15度以上16度未満 

​販売時期   通年

希望小売価格(税込)

720ml    2,552円

300ml    924円

限定版

純米吟醸 浦霞禅

50周年ロゴ入り

01

純米吟醸 浦霞禅」50周年ロゴ入り特別版。期間限定にて、2023年11月下旬より順次蔵元出荷。​「浦霞禅」取扱店にて販売。

原料米    山田錦、トヨニシキ

精米歩合   50%

アルコール分  15度以上16度未満 

販売時期   2023年11月下旬より順次

​       ※数量無くなり次第終了

希望小売価格(税込)

720ml    2,552円

02

純米吟醸 浦霞禅

​復刻ラベル

1973年発売当時の味わいとパッケージデザインを再現した数量限定版。当時使用していた広島県産「八反35号」を原料米に使用し、自家酵母で醸しました。穏やかで爽やかな吟醸香とすっきりとしたきれいな味わいの純米吟醸酒です。

原料米    八反35号(広島県産)

精米歩合   50%

アルコール分  15度

販売時期   2024年3月14日より順次

​       ※数量無くなり次第終了

希望小売価格(税込)

720ml    2,640円

bottom of page